山形県・山寺と山形鉄道(2/2)
さて、今日は山形鉄道フラワー長井線を乗り鉄です。8時前にホテルを出て山形駅に向かいます。
正面に見える百貨店「十字屋」も、今はなくなってしまいました(2018年1月閉店)。
山形駅ロータリー。山形交通のバスが多数出入りしています。
今日はいい天気です。
山形新幹線「つばさ」で赤湯駅へ向かいます。乗車時間はわずか23分。
赤湯駅に到着(8:25)。こちらは山形鉄道側の入り口。
地味~に長く続いているコンテンツ「鉄道むすめ」の紹介パネルがありました。一番手前が山形鉄道の子です。
鉄むすではリニモの子がけっこう好きなんですよねー、ご興味ある方は調べてみてください。
フラワー長井線の列車です。一両一両異なるラッピングがされています。この車両はキレイな桜のラッピングですね。写真が暗くてアレですが。
車内の様子。クロスシートとロングシートを両方備えたいわゆるセミクロスシート。
通学時間帯も過ぎ、車内は閑散としてます。
列車は8:52に赤湯を出発。山形県南部(南陽市、長井市など)の田園地帯をのんびり走ります。田んぼは黄色く色づき稲刈りの時期を迎えていました。
途中で通った沿線の幼稚園からは、園児たちが列車に向かって手を振っていました。きっと毎日の恒例行事なのでしょう。
忙しさとは無縁のゆるい雰囲気がとても心地良い。
のんびり、のんびり
約1時間の乗車で終点の荒砥(あらと)駅に到着。短めの路線ですがこれにて完乗。ひと気はありませんが、公民館を併設した立派な駅舎です。
荒砥駅からは折り返して赤湯駅方面に戻ります(10:22発)。といっても赤湯にまっすぐ戻るのではなく……。
赤湯駅の2つ手前、宮内駅で下車します。
いかにも田舎の駅という感じ。
ここの駅にはウサギの駅長「もっちぃ」が居るのです。宮内駅を訪れたのはこの駅長に会うためでした。
居ました!白いウサギの駅長「もっちぃ」です(メスだそうです)。
この時点でだいぶお歳のようでしたが、ケージ内をトコトコ歩き回っています。
世話をしているのはなんと若くて可愛い女性の駅員さんでした。さらに先ほどの「鉄道むすめ」のパネルにあったのと同じ格好をしていてさらにビックリ。
駅員さん曰く「はぁ~もっちぃ可愛い、ずっとここで働きたい」とのこと。
※もっちぃ駅長は2023年6月に死亡しました
そんな駅員さんから切符を買って、赤湯駅へ戻ります(12:33発)。
「あなたの方が可愛いですよ」とは、さすがに言えなかった……
帰路に乗車したのは、山形名産の「紅花」がラッピングされた車両でした。
(写真はありません。超腹が減ってて食べるのに夢中だったからです。)
昼食は山形国際ホテルのランチバイキングを利用しました。こういうところに一人で入るのは勇気がいるものですが、中にはカウンター席もあり一人客でも利用しやすくなっていました。
ローストチキンが美味しくてたくさん食べていたら、見られていたのか、補充の際に「チキン出来上がりましたのでよければどうぞ」なんて勧められてしまい、うれしいやら恥ずかしいやら。
日が落ちるにはもうちょっと時間がありますので、近場でもう一か所行ってみましょう。
山形城のあったところを緑地として整備した霞城(かじょう)公園です。
この山形城、てっきり戦争で焼けてなくなったのかと思いきや、実際には江戸時代後期にかけて荒廃し、明治時代に取り壊されたそうです。その後は陸軍の拠点として使われていたとか。
ところどころに城の名残がみられるほか、桜の名所としても近隣では有名なようです。とはいえ、やはり御殿も天守もないのでは迫力に欠けますね。
緑地としてはきれいに整備されていて好印象。こういう広くて何もない芝生の広場けっこう好きです。
しばらく散歩していたら日が傾いてきたので、ホテルに戻ります。
(この辺りからは、疲れてしまったのかあまり写真が残っていませんでした。すみません)
3日目朝。名古屋へは仙台からフェリーで帰ることにしていたため、山形国際ホテルを後にし、山形交通の高速バスで仙台に向かいます。
こちらは朝9時過ぎの仙台駅。やはり山形駅より人が多いです。
仙台駅に着いたらすぐ路線バスに乗り換えて仙台港フェリーターミナルへ。
太平洋フェリー「いしかり」のB寝台に乗船。
互い違いになった二段寝台で、クラスとしては下から2番目となります(一番下は雑魚寝スタイルの二等船室)。
こちらも写真がこれしか残っていませんでした。ちゃんと同フェリーの写真を残している旅行もありますので、乗船記はまた別の機会にということで……。
約22時間の乗船ののち、名古屋へと帰着しました。
日数の割に巡った場所こそ少なかったですが、乗り鉄だけではないこれまでになかった旅行で、他にも色んな地方に行ってみたいと思うきっかけになった旅でした。
地方都市じゃ、もう百貨店は厳しいのかなあ