四谷の千枚田


概要

千枚田への道のり

一度は見てみたいと思いつつ、新城なんてそうそう行く機会もなく行かないままになっていた、東三河の景勝地です。
稲が青々としている夏に行くことにしたのですが、昼になると非常に暑いので早朝に出発します。

新東名高速道路の新城ICを降りて、北上していきます。目的地に近づくにつれ、狭ーい山道になっていきます。

でも、いわゆる「酷道」と呼ばれるようなひどい道路と比べたらまだマシな方か。(写真は復路で、完全に停車した状態で撮影)

運転には注意が必要です

グーグルマップより。千枚田エリアの入り口あたりの左手に高台になったところがあり、そこに数台分の駐車場があります。立派なカメラを提げた先客が1人おりましたが、ちょうど私と入れ替わりのようでした。

千枚田を散策

千枚田に着きました。青々とした見事な棚田が広がっています。

この時点でまだ朝8時前ですが、強い日差しをさえぎるものがなく、もう既に暑いです。

絶景だ!

圃場に近づいてみます。初夏らしく緑の稲がまっすぐ伸びています。

遠目では分かりませんでしたが、それぞれの区画には電気柵が張り巡らされており、動物が嫌がる音や光を出す機器も設置されていました。農家の方も害獣対策に苦心しているようです。

棚田の真ん中を通る道は舗装され、遊歩道のように整備されていました。

急な坂ではありますが、歩きやすくて助かります。

暑ぅ……

一応このような簡易トイレも設置されていました。使った後はポンプを手で押して水を流しましょう。

辺りには草のにおい。水の流れる音、少しのセミの声だけが聞こえてきます。

気持ちが安らぐ……暑いけど……

写真では分かりづらいですが、水路の中にメダカがいました。

今日日野生ではなかなかお目にかかれない存在です。

もう少し上の方に登っていくと、道の上を水が流れて洗い越しのようになっているところがありました。

そこにいたのがこのサワガニです。野生のものを見たのは初めてですね。

近づいてカメラを構えると、ハサミを振り上げて威嚇してきました。

後で調べたところ、片方のハサミが大きいのでオスのようです。

可愛い~威嚇されても全然怖くないよ(笑)

展望台から

さらに上の方に行くと、千枚田を上から見下ろせる展望台とその駐車場がありますので、再び車を走らせます。

こうして見ると千枚田がいかに広大かよく分かります。夏の青空に山と棚田の緑がよく映えます。

展望台には千枚田の紹介文が掲げられていました。

「一枚一枚が農民の汗と涙の結晶によりつくられ」との文には納得です。これだけの棚田を造り、田起こし・田植え・稲刈りなどを毎年しながら管理することのどれほど大変なことか。

新城市のWebページには千枚田の歴史も紹介されており、そこでは一度山津波で棚田が流失しながらも農民たちの努力によって再建されたことなどが紹介されています。

この素晴らしい風景が保たれていること、そして今日も美味しいお米が食べられることに感謝の念を抱きながら、展望台を後にしました。